50代後半、仕事をリタイアして子育ても卒業し、のんびりした生活を楽しんでいた私。
ある日、友人から電話がありました。
彼女が言うには「〇〇さん、下腹がとても痛いの。4日くらいウンチが出てないからかも」。
60代近くなってもシミやたるみのないきれいな肌を維持している彼女ですが、
便秘はお肌の大敵とばかり、毎日、便秘薬を飲んでいると聞いたのは何年か前のこと。
救急車は呼びたくないという彼女を、横浜の便秘専門の病院に連絡してから、
急患として車で送り届けました。
診察室から出てきた彼女が言うには、今日、摘便(てきべん)の処置を
受けなくてはならないとのこと。
摘便という言葉は初めて知りましたが、固くなって排出できなくなった便を、
ドクターが肛門に手指を入れて取り出す医療行為を指すのだそう。
覚悟がついたのか、彼女は落ち着いて処置室に入っていきました。
処置を受けて出てきた彼女、ケロリとして、「あーすっきり!お産を思い出したわ!」…
私もほっとして、一緒にゲラゲラ笑ってしまいましたが…。
便秘によって腸に穴が開いて死ぬこともあるそうですが、
ドクターに注意されたのは、彼女の便秘薬への依存だったとこのと。
刺激性の高い市販の便秘薬は使い続けるうちに効果がなくなることが多いため、
便の水分を増やして無理のないお通じを促す「酸化マグネシウム」を処方されたそうです。
便秘が美容の大敵であることはもちろんですが、気になる方は市販薬を控え、
便秘外来の受診をおすすめします。